おすすめできない副業(その1)「FX」

チャート

はじめに

前回の記事では、

 

  1. 金持ちと貧乏人の格差は、やっている仕事の時給単価の違いから生じること。
  2. 自分の好きなことや趣味で食べていける人はごくまれな存在であること。
  3. ゆえに、副業選びの基準としては「儲かること」を優先しなければならないこと。

 

について述べました。

 

それでは、「儲かる副業」とは一体何なのでしょうか。

 

それを見つけるために、まずは「おすすめできない副業」を知っておきましょう。

 

おすすめできない副業(その1)「FX」

1. FXとは?

FXとは「外国為替証拠金取引(Foreign Exchange)」のことです。

 

よくテレビの経済ニュースで、「1ドル=●●円」と報道していますよね。

 

あの為替レートは平日の間、絶えず変動しています。

 

その変動差で利益を狙う仕組みですね。

 

たとえば、「1ドル=100円」のときに、100万円を1万ドルに両替したとしましょう。

 

その後、為替が円安方向に進み、「1ドル=101円」になったとします。

 

ここで、持っていた1万ドルを再び円に両替すれば「101万円」になり、1万円の利益を手にすることができました。

 

「理屈は分かったけど、100万円も資金を持っていないよー」

 

と思われるかもしれません。

 

実は、100万円の資金がなくても、4万円の証拠金を口座に預けておけば、100万円分の取引ができてしまうのです(レバレッジは100万÷4万=25倍)。

 

先ほどの例で言えば、「1万円の利益」が出たわけですから、わざわざ100万円の資金を出し入れしなくても、FX会社が顧客の口座に1万円を入金すれば終了しますよね。

 

このように、「円からドルへの両替」と「ドルから円への両替」は必ずセットになっているので、FXでは、取引きで発生した損益だけを口座でやり取りする「差金決済」が行われているのです。

 

2. FXは儲からない

このような「差金決済」の仕組みにより、FXでは少ない資金で多額の取引ができるわけですが、私としては「FX」を副業として取り組むことはおすすめできません。

 

その理由は、

 

「儲からないから」

 

です。

 

「いやいや、それはお前が下手くそなだけだろ!」

 

と思われるかもしれません。

 

そう思いたければ、そう思っていただいても結構です。

 

しかし、私はプロトレーダーを目指して5年ほどFXに打ち込んできた経歴があります。

 

FXの世界については、一般の人より知っているつもりです。

 

3. FXのコツ

FXでは、取引をする際に、自分なりのルールを決めてのぞむことが重要になります。

 

そのルールとは、

 


  • どんなときにポジションを持つのか。
  • どんなときに決済するのか。
  • 損切りは資金の何%以内に抑えるのか。

 

といったことです。

 

これらをしっかり定めておかないと、取引きが気ままになってしまい、儲かっても二度とそのトレードを再現できなかったり、想定外の損失を出してあっという間に市場から退場する羽目になったりします。

 

そして、FXのコツは、

 

「相場の環境をしっかり認識し、自分の得意パターンが出るまで待つこと」

 

です。

 

相場は生き物のようなもので、同じ相場は二度来ないのですが、人間の心理が反映されるため、そのパターンは似通ってくるわけです。

 

そこで、チャートに線を引きながら相場の環境を認識し、自分の勝ちパターンが出たときだけ取引きするようにすれば、ある程度勝率を高めることができます。

 

4. FXトレードの現実

ところがですよ。

 

FX以外に本業がある場合、一日中チャートを眺めているわけにはいきませんよね。

 

必然的に取引ができるのは出勤前と帰宅後ということになるのですが、そうすると、

 

「あぁ~、絶好のチャンスを逃したーー」

 

ということが頻繁に起こるようになります。

 

「じゃ、取引する時間足を長くすればいいじゃないか」

 

となるわけですが、今度は逆に待つ時間が長くなってしまうのです。

 

来る日も来る日も、

 

「あぁ、今日も取引きはできないなぁ…」

 

と画面を開いて閉じるだけの日々。

 

結果的に取引をするのは1か月に数回程度です。

 

もちろん、そのすべてで利益が出せるわけではありません。

 

リスクを抑えて取引するのであれば、1回の損切りは、資金の1%程度になると思います。つまり、100万円の証拠金を預けているのであれば、1回の取引で出す損失は1万円までです。

 

このぐらいのリスクでトレードをした場合、1か月の利益としては「資金の2%」もあれば上出来ということになります。

 

5. FXで必要な資金と税金

「1か月に資金の2%の利益」というと、ずいぶん少なく感じるかもしれません。

 

しかし、年間に直せば、

 

2% × 12か月 = 24%

 

です。

 

トレーダーの世界では、「年20%」も利益を出せたら「超一流」です。

 

毎年20%の割合で値上がりし続ける投資信託があったら、みんな投資しますよね?

 

あり得ないんですよ、そんなもの。

 

仮に、あなたがFXで年20%の利益を上げられるスーパートレーダーになれたとします。

 

ですが、結婚できるかどうかの分かれ目となる「年収400万」を稼ぐためには一体いくらの資金が必要となるのでしょう。

 

400万 ÷ 20% = 2000万円

 

です。

 

FXに「2000万円」もの資金を投じられる人はなかなかいないと思います。

 

さらに、税金の問題もあります。

 

給料で「400万円」の収入があった場合、給与所得は、

 

400万 - 134万(給与所得控除)= 266万円

 

となるので、所得税は、

 

{ 266万 - 38万(基礎控除)} × 10% = 22.8万円(実際は社会保険料控除もあるのでもっと安い)

 

であるのに対し[1]、FXの利益にかかる所得税率は15%となるので、

 

400万 × 15% = 60万

 

40万円近く多くの税金を国に納める必要があるのです[2]。

 

まとめ

以上のように、FXは決して儲かるものではなく、生活費を稼ごうと思ったら巨額の資金が必要となる上に、税金の負担も大きいということです。

 

かつて、お金持ちの知人から、

 

「投資でお金持ちになった人は1人も存じ上げません。お金持ちになった人は皆、ビジネスをしてお金持ちになっています」

 

と苦言を呈されたことがありますが、当時の私は、

 

「いや、実際にFXで生活している人はいる!」

 

と彼のアドバイスを無視してFXにのめり込んだものです。

 

……その結果、「5年」という貴重な時間を無駄にしたわけですね。

 

あなたには、私が過去に犯したような過ちをしてほしくないと思います。

 

出典

1. 「給与所得者と税」(国税庁)(https://www.nta.go.jp/shiraberu/ippanjoho/pamph/koho/kurashi/html/02_1.htm

2. 「外国為替証拠金取引(FX)の課税関係」(国税庁)(https://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1521.htm


「好きなこと」ではなく、「儲かること」を仕事にする

ミュージシャン

はじめに

前回の記事では、「パートやフリーターといった非正規雇用者は、副業に取り組み、月20万を自分で稼ぐ力を身に付けることにより、彼らの抱える問題をすべて解決できる」ということについて述べました。

 

しかし、世の中には様々な副業が存在します。

 

その中から一体どのような副業を選べばよいのでしょうか?

 

副業に限らず、仕事を選択するときにはコツがあります。

 

そのポイントについて考えていきます。

 

金持ちと貧乏人の違いとは?

1. 貧乏になる仕事

昔、テレビで、ホームレスの特集をしたドキュメンタリー番組を見たことがあります。

 

彼らは何をして生活費を稼いでいるかというと、

 

「空き缶拾い」

 

です。

 

彼らは朝早く起きます。

 

「プータローの朝は早いんだ」

 

とか言って、そそくさと仕事に出かけます。

 

空き缶を集める場所にも良いポイントがあるらしく、一日がかりでゴミ袋4つ分(約4kg)の空き缶が集まりました。

 

それをアルミ回収業者に持っていって換金するのですが、彼らが丸一日、汗水流して働いた稼ぎはいくらになったのでしょうか。

 

なんと「320円」です。

 

何となく、彼らが貧乏である理由が分かった気がしました。

 

2. 金持ちになる仕事

一方、最近では収入も減少傾向にあるようですが、高収入である職業の一つに「弁護士」が挙げられます。

 

弁護士に法律相談をする場合、その相場は「30分で5,000円(時給1万円)」です[1]。

 

一日中空き缶を集めても「320円」にしかならない仕事と、1時間法律相談に乗るだけで「10,000円」になる仕事。

 

「同じ人間なのに、世の中にはどうして金持ちと貧乏人がいるのだろう」と、当時の私は真剣に考えたものです。

 

その答えは実にシンプルで、金持ちは儲かる仕事(時給単価の高い仕事)をしているから金持ちになり、貧乏人は儲からない仕事(時給単価の低い仕事)をしているから貧乏になるのです。

 

「好きなこと」ではなく、「儲かること」を仕事にする

であるならば、私達が副業や本業を選択する際の基準としては、

 

「儲かる仕事」

 

を優先しなければならないということです。

 

よく「好きなことを仕事にしよう」とか「趣味を仕事に」といったことが叫ばれますが、ほとんどの場合、それは無理だと考えてください。

 

参考までに、日本の職業別の人口を以下にまとめました[2]~[12]。

 


棋士      200人

歌手      350人
国会議員    720人
プロ野球選手  900人
弁護士     36,000人
医師      31万人
美容師     50万人
ニート     75万人
教員      130万人
自営業     710万人
専業主婦    790万人
非正規雇用者  2000万人
サラリーマン  3400万人


 

これを見ると、「国民の3,333人に1人」だけがその職に就くことを許されるという「神」が弁護士であり、あなたがテレビで見ている歌手は、その「神」よりもさらに100倍ぐらいなるのが難しいという、もはや意味不明の特別天然記念物級の人達なのです。

 

あなたが仮に「音楽が好き」「カラオケが好き」だったとしても、よほどの才能に恵まれない限り、「自分はまず『歌手』にはなれない」と思って間違いありません。

 

それよりも、「儲かる仕事」を探してください。

 

ただし、いくら「儲かる」といっても、自分がまったく興味のない仕事をするのは苦痛ですし、長続きしません。

 

ですので、「儲かる仕事」の中から、「自分が好きなこと」「得意なこと」を活かして取り組むのが正しい副業の仕方ということになります。

 

出典

1. (旧)日本弁護士連合会報酬等基準(http://www.miyaben.jp/consultation/pdf/expenses_kijun.pdf

 

2. 「平成28年労働力調査」(総務省統計局)(http://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/tsuki/pdf/201608.pdf)を加工して作成

 

3. 「文部科学統計要覧(平成27年版)」(文部科学省)(http://www.mext.go.jp/component/b_menu/other/__icsFiles/afieldfile/2015/03/19/1356063_01.xls

 

4. 「弁護士白書(2015年版)」(http://www.nichibenren.or.jp/library/ja/jfba_info/statistics/data/white_paper/2015/1-1-1_danjo_nenrei_suii_2015.pdf

 

5. 「統計情報Q&A:専業主婦世帯、共働き世帯」(労働政策研究・研修機構)(http://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/qa/a07.html#ref

 

6. 「棋士データベース」(日本将棋連盟)(http://www.shogi.or.jp/player/

 

7. 「平成26年 医師・歯科医師・薬剤師調査の概況」(厚生労働省)(http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/14/dl/gaikyo.pdf

 

8. 「「ニート」数推移をグラフ化してみる(2016年)(最新)」(ガベージニュース)(http://www.garbagenews.net/archives/1881478.html

 

9. 「プロ野球選手の人数ってどのくらい?」(プロ野球 ファンサイト)(http://daigoman.xyz/?p=243

 

10. 「美容業概要」(厚生労働省)(http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/seikatsu-eisei/seikatsu-eisei03/06.html

 

11. 「議員定数」(ウィキペディア)(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AD%B0%E5%93%A1%E5%AE%9A%E6%95%B0

 

12. 「デビュー歌手数推移」(日本レコード協会)(http://www.riaj.or.jp/data/others/debut.html


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